ミチラカシー

読み散らかすという言葉があるが、見散らかすとは言わないようだ。


節操も見境もなく、目から入る作品を映画、アニメ、ドラマ、マンガ、雑誌、書籍などなど媒体を問わず見る。
系統立てて鑑賞し、客観的に批評するといった志はない。
それが、見散らかし。

シネラ9月の日本映画名作選が熱い。

シネラというのは、福岡市総合図書館(福岡市早良区百道浜3−7−1)の映像ホール。
ホールというが、いやもうこれは立派な映画館だと思う。

素晴らしいことに、今でもフィルム上映をやっている。
福岡市でフィルムで上映する小屋って、もうここだけになっちゃてると思う。

2016年9月の上映プログラムに日本映画の特集がある。
日本映画名作選

f:id:navySun:20160904162241j:plain

こりゃ邦画好きは飛びつくだろうってラインナップだ。
俺も、何本も見たい作品がある。

全部は無理として、これだけでも見たいって作品を絞るなら……

エノケンのちゃっきり金太」監督:山本嘉次郎

「すっ飛び駕」監督:マキノ雅弘

「王将」監督:伊藤大輔

「空の大怪獣ラドン」監督:本多猪四郎

「妖刀物語 花の吉原百人斬り」監督:内田吐夢

「豚と軍艦」監督:今村昌平

ダイナマイトどんどん」監督:岡本喜八

こんな感じだね。

その他も、できることなら上映作品は全部見たいが、シネラは1日2回上映で、それが11時と14時なんだよ。
なかなか厳しいスケジュールだよ、特に勤め人にはね。

上映作品のなかには、映像ソフト化されているものもある。
じゃあ、わざわざシネラに行く必要はないと思う人もいると思うよ。
だが、繰り返しになるが、シネラはフィルム上映をやっている。
俺にはそこが重要だ。

フィルムで撮られた映画は、フィルム上映で見たいんだよ。
デジタル全盛、というか映画が完全にデジタルに移行してしまった(撮影も)今だからこそ貴重な機会なんだよねフィルムで見られるっていうのは。
だからどうにか都合をつけてシネラに通いたいな。

ただ、上映作品はアーカイブとしてシネラに収蔵されているから。
今回を逃しても、まだ見る機会はあるとも言えるよ。
とはいえフィルムは劣化して失われるという可能性があるからね。
機会があるうちに、という気持ちは大きいな。